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「サントリーオールドはウイスキーじゃない」──そんなフレーズをどこかで見かけて、モヤっとしていませんか?だるまボトルでおなじみのサントリーオールドは、日本のウイスキー史のど真ん中を歩いてきた一本ですが、過去の混ぜ物疑惑や添加物の話、さらにはオールド・ショックと呼ばれた出来事もあって、今でも「本当にウイスキーなの?」と心配になる人も多いと思います。
この記事では、サントリーオールドの歴史や山崎蒸溜所との関係、現在の中身とジャパニーズウイスキーとしての位置づけを、できるだけ分かりやすく整理していきます。
あわせて、混ぜ物疑惑や添加物問題、オールド・ショックが「ウイスキーじゃない」というイメージにつながった背景も、当時の流れを追いながら解説していきます。
さらに、実際に飲んだときの味わいの特徴や、うまい・まずいと評価が分かれるポイント、ストレート・水割り・ハイボールなど飲み方別のおすすめの楽しみ方も紹介します。
サントリー角瓶との違いや、「製造中止・終売らしい」「干支ボトルだけ残っているのでは?」といった噂の真相もチェックしていきます。

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サントリーオールドを「なんとなく昔のウイスキー」として片付けるのではなく、その実態と魅力を今の視点であらためて見直してみたい人に向けて書きました。読み終わるころには、「じゃあ一度、今のオールドを飲み直してみようかな」と思ってもらえたらうれしいです。
☑️「サントリーオールドはウイスキーじゃない?」疑惑の結論早わかり表
| よくある不安・噂 | 現在のサントリーオールドの実態 |
|---|---|
| 混ぜ物が入っていてウイスキーじゃない? | 原材料表記はモルト・グレーンのみ。ブレンデッドウイスキーとして造られている |
| 添加物で甘くしている? | シェリー樽熟成の山崎モルト由来の甘さとコクが中心という設計 |
| ジャパニーズウイスキーと名乗っていいの? | 日本洋酒酒造組合のジャパニーズウイスキー表示基準に合致した製品として位置づけられている |
| もう製造中止・終売したのでは? | 干支ボトルなどの限定品のイメージが先行しているだけで、定番品として現在も流通 |
- サントリーオールドの歴史・特徴と、現在の中身やジャパニーズウイスキーとしての位置づけ
- 混ぜ物疑惑・添加物問題・オールド・ショックが「ウイスキーじゃない」と言われる背景になった理由
- サントリーオールドの味わいの特徴と、うまい・まずい評価、相性の良い飲み方
- サントリーオールドと角瓶の違い、干支ボトルや製造中止・終売の噂の実態
サントリーオールドはウイスキーじゃないって本当?

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- サントリーオールドとはどんなウイスキー?
- ジャパニーズウイスキーとしての評価
- 過去の混ぜ物疑惑とウイスキーじゃないという声
- 添加物が加えられたという疑念
- オールド・ショックによる打撃
- 山崎蒸溜所との関係と現在の中身
サントリーオールドとはどんなウイスキー?
サントリーオールドは、日本のウイスキー史の中でもかなり古株のブレンデッドウイスキーです。
戦後まもない時期に誕生し、当時は家で開けるとちょっとしたお祝いムードになるような、特別感のある一本として広まりました。
中身は、山崎のモルト原酒を中心にしたモルトと、軽やかなグレーンウイスキーをブレンドしたスタイル。
シェリー樽熟成のモルトが軸になっているので、レーズンやドライフルーツを思わせる甘い香りと、やわらかいコクのある味わいが特徴です。
アルコール度数は一般的なウイスキーと同じ43%で、ストレートでもロックでも水割りでも扱いやすいバランス。
バーのカウンターでも、家庭の食卓でも、どちらのシーンにもなじむ「万能タイプの国産ウイスキー」という立ち位置かなと思います。

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サントリーオールドの個性を支えているキーモルトについて、もっと掘り下げて知りたい人は、山崎シェリー樽原酒にフォーカスした解説も用意しています。詳しく知りたい場合は、サントリー オールドのキーモルトとは?その秘密と魅力もチェックしてみてください。

だるまの愛称の由来
サントリーオールドと聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのが、あのコロンとした丸いボトルだと思います。棚に並んでいる姿を見ただけで、「ああ、オールドだ」とすぐ分かるくらい、独特のシルエットですよね。
このボトルデザインは、戦後の時期から大きく形を変えずに受け継がれていて、ふくらんだ胴と短めの首のラインが、縁起物のだるまを連想させます。そこから自然と、サントリーオールド=だるまという愛称が広まり、今では通称としてすっかり定着しました。
だるまは日本では商売繁盛や合格祈願など、願掛けの象徴として親しまれている存在です。そのイメージも相まって、サントリーオールドのボトルには「ハレの日に開ける一本」「贈り物として選びたいウイスキー」といった印象が重なっていったのかなと感じています。家庭の食卓やお正月の席にだるまボトルがちょこんと置かれている光景は、今でもどこか懐かしく、そしてちょっと嬉しくなる組み合わせです。
ジャパニーズウイスキーとしての評価
サントリーオールドはウイスキーじゃないと言われる背景には、後述しますが、昔の混ぜ物疑惑や添加物の話がいまも語り継がれていることが大きく関わっています。ただ一方で、現在はジャパニーズウイスキーに関する基準や情報も整ってきていて、「いまのオールドがどう扱われているのか」を切り分けて考えることが大事かなと思います。

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2021年に日本洋酒酒造組合が、ジャパニーズウイスキーの表示に関する自主基準を定めました。
原料や水は日本国内由来であること、日本国内で糖化・発酵・蒸溜・熟成・瓶詰めまで行うことなど、ラベルにジャパニーズウイスキーと書くための条件が細かく決められています。
この基準自体は法律ではありませんが、国内の主なメーカーはこのルールに沿って商品づくりをしている、というイメージです。
サントリーオールドについては、サントリーの公式商品ページに「日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した製品です」と明記されています。
つまり現在販売されているオールドは、昔のイメージとは別に、いまの自主基準をきちんとクリアしたジャパニーズウイスキーとして位置づけられているわけですね。
出典:SUNTORY 公式
日本洋酒酒造組合が公開している自主基準の本文や概要は、公式サイトの自主基準ページから誰でも確認できます。ルールの細かい内容が気になる場合は、日本洋酒酒造組合 自主基準ページも合わせてチェックしてみてください。
個人的には、サントリーオールドは「過去の噂に振り回されず、いまのジャパニーズウイスキーとして素直に味わいたい一本」です。山崎モルトをいかした甘みと飲みやすさがあって、価格も比較的手に取りやすいので、国産ウイスキーの入口としても安心してすすめられる存在だと感じています。
過去の混ぜ物疑惑とウイスキーじゃないという声
サントリーオールドはウイスキーじゃない、という言い回しの始まりをたどっていくと、どうしても1980年代前後の「混ぜ物疑惑」に行き着きます。当時を知らない世代からすると都市伝説みたいに聞こえますが、当時はかなりセンシティブな話題だったようです。
話の発端になったのは、日本消費者連盟がサントリーに関する内部資料を入手したとされる出来事です。
その資料の解釈として、サントリーオールドにはモルト原酒やグレーンウイスキーに加えて、汲み水のほか、甘味果実酒やリキュール、カラメルなども組み込まれているのではないか、という指摘が出ました。
多くの人がイメージするウイスキーは「モルト+グレーン」のシンプルなブレンドなので、そこに別ジャンルのお酒が混ざっているかもしれないとなれば、「それは純粋なウイスキーと言えるのか?」という疑問が生まれますよね。
この疑問がそのまま、「サントリーオールドはウイスキーじゃないらしい」というフレーズとなって広がっていきました。

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さらに、当時使われていたグレーンウイスキーという言葉について、「穀物を意味するgrainではなく、山崎の地形であるglen(渓谷)に由来しているのでは」「実は別種のアルコールなのでは」といった、かなり踏み込んだ説も飛び交いました。
冷静に見ると飛躍気味な解釈も多いのですが、情報が限られていた時代には不安を大きくする材料になってしまったのだと思います。
当時取り沙汰された主なポイント
| 時期 | 話題になった内容 |
|---|---|
| 1970年代後半〜 | 国内ウイスキーの中身や表示への関心が高まる |
| 1981年前後 | 内部資料に基づく成分構成の指摘が報じられる |
| その後 | 「混ぜ物をしているのではないか」という噂が定着 |
もちろん、メーカー側も自社のスタンスを説明していますが、一度「混ぜ物」という強い言葉で語られてしまうと、そこだけが切り取られて記憶に残りやすいんですよね。その名残りが、今でもサントリーオールドはウイスキーじゃない、という表現となって残っているのだと感じています。
添加物が加えられたという疑念
混ぜ物の話と並行して、サントリーオールドには「添加物が使われていたのではないか」という疑念もありました。こちらは、ウイスキーの中にどの程度の糖分が残っているか、という観点から問題視されたケースです。

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1978年、日本消費者連盟が国内ウイスキーを対象に糖分の検査を行い、その結果としてサントリー製品から糖分が検出されたと報じられました。
ウイスキーは蒸留を経ることで糖分がアルコールに変わるのが基本なので、糖分が見つかると「あとから甘味料や甘味果実酒を足しているのでは?」という受け止め方がどうしても出てきます。
当時は、今ほど食品表示や添加物の情報が整理・共有されておらず、「何か加えている=よくないこと」という極端な図式で語られることも多かったようです。
その結果、「サントリーオールドにはいろいろ入っている」というイメージが、混ぜ物疑惑とセットで強まってしまいました。
その後、サントリー側はブレンドや製法の見直しを進め、現在のサントリーオールドは原材料表記もモルトとグレーンのみというシンプルな形になっています。
風味付けのために別のお酒を混ぜている、という前提ではなく、あくまでブレンデッドウイスキーとして原酒の組み立てで味を作っている、というスタイルですね。
とはいえ、当時のニュースのインパクトは大きく、「昔なにかあったらしい」という記憶だけが一人歩きしている印象もあります。個人的には、過去の経緯は経緯として踏まえつつ、今のボトルの中身は別物として冷静に評価してあげるのが、サントリーオールドと付き合ううえでいちばん健全かなと感じています。
オールド・ショックによる打撃
そして、「サントリーオールドはウイスキーじゃない」というイメージに、さらに影を落としたのがオールド・ショックです。これは、1980年代半ばにサントリーオールドの売り上げが急激に落ち込んだ現象を指す言葉で、日本のウイスキー史を語るときによく登場します。
1970年代〜80年代初頭のオールドは、まさに国産ウイスキーの顔でした。贈答用の定番であり、宴会のテーブルにはだるまボトル、という光景が当たり前だった時代です。
しかし、その状況が大きく変わり始めたのが1984年前後と言われています。
まず、お酒の主役がウイスキー一辺倒ではなくなりました。価格が手頃で飲みやすい焼酎や酎ハイが広がり、ワインやカクテルも一気に市民権を得ていきます。
「とりあえずウイスキー」という時代から、「好きなものを選ぶ」時代にシフトしたわけですね。
さらに、貿易摩擦の是正や税制の変更を背景に、それまで高級品だった輸入スコッチが少しずつ身近な存在になっていきます。

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「せっかくなら本場のスコッチも飲んでみよう」というニーズが生まれ、国産ウイスキーは海外勢との競争にもさらされることになりました。
オールド・ショックが与えたインパクト
- サントリーオールドの出荷量が大きく減少し、ブランドとしての存在感が揺らぐ
- サントリー全体の売上・戦略にも見直しが必要なレベルの打撃となる
- 「売れなくなった=品質に問題がある」という短絡的な見方も一部で広まる
実際には、オールド・ショックの原因は「オールドが急にまずくなったから」ではなく、お酒の嗜好の変化と市場環境の変動が一気に押し寄せた結果と見るのが自然です。ただ、ちょうど同じ時期に混ぜ物や添加物の話題もあったため、「売れなくなったのはウイスキーじゃないからだ」といった極端なストーリーが生まれてしまったのだと思います。
今の私たちからすると、オールド・ショックは「日本のウイスキー文化が次のフェーズに進むために避けて通れなかった通過点」のようにも見えます。
この時代を経験したからこそ、今のように多様なスタイルのジャパニーズウイスキーが楽しめるようになった、と考えると、サントリーオールドは良くも悪くも時代のど真ん中にいた存在だったんだなとしみじみ感じます。
山崎蒸溜所との関係と現在の中身
ここまで読むと「昔はいろいろあったのは分かったけど、今売られているサントリーオールドはどうなの?」というところが、やっぱり一番気になるポイントだと思います。なので、現在のサントリーオールドの中身と、山崎蒸溜所との関係をあらためて整理しておきますね。

今のサントリーオールドは、日本初の本格ウイスキー蒸溜所である山崎蒸溜所のモルト原酒を軸に、グレーンウイスキーをブレンドして仕上げられたブレンデッドウイスキーです。
とくにシェリー樽で熟成させた山崎モルトがキーモルトとして使われていて、これがレーズンやドライフルーツを思わせる甘い香りと、まろやかなコクを生み出しています。
ここが、オールドらしい「甘くてやさしい」キャラクターの源泉ですね。
現在のボトルに記載されている原材料はモルトとグレーンのみで、過去に話題になったような甘味果実酒やリキュールなどは使われていないとされています。
つまり、風味付けのための糖分や甘味料を別途足しているウイスキーではなく、あくまでモルト原酒とグレーン原酒をブレンドして味わいを組み立てている、というイメージで捉えてもらって大丈夫です。
自分で何度かボトルを開けて飲んでみると、「昔のイメージより軽やか」「甘さが前に出ていて飲みやすい」という印象が強いですし、レビューなどを見ても同じような感想が目立ちます。昔の混ぜ物や添加物の話で止まっている人ほど、今のサントリーオールドを一度飲み直してもらうと、「あれ、思っていたよりちゃんとウイスキーらしいな」と感じてもらえるんじゃないかなと思います。
サントリーオールドウイスキーじゃない?噂の真相に迫る

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- サントリーオールドうまい?まずい?実際の感想とは
- 魅力を引き立てるおすすめの飲み方
- 製造中止や終売と干支ボトル事情
- サントリーオールドと角瓶の違い比較
サントリーオールドうまい?まずい?実際の感想とは
ウイスキーの世界で必ず出てくる話題が、「結局、うまいの?まずいの?」問題です。サントリーオールドも例外ではなく、SNSやレビューを見ても評価が分かれている印象があります。
私の個人的な感想を先に言うと、サントリーオールドは甘みと飲みやすさに振ったブレンデッドウイスキーです。
グラスに注いだ瞬間に感じるのは、レーズンやドライフルーツ、カラメル、バニラのような甘い香り。強烈なスモーキーさやヨード香ではなく、あくまで丸みのある甘香ばしさが中心です。
口に含むと、最初に甘さとまろやかさが広がり、あとから少しだけスパイス感が追いかけてきます。
余韻は長すぎず短すぎずで、家庭での晩酌ウイスキーとしてはちょうどいい長さだと感じています。
一方で、アイラ系のようなガツンとした個性を求める人からすると、「おとなしい」「物足りない」と映るのもよく分かります。

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サントリーオールドをうまいと感じる人の傾向
- スモーキーよりも甘くてまろやかなウイスキーが好き
- 食中酒として薄めて飲むことが多い
- 家飲みでコスパの良い一本を探している
逆に、「ウイスキーはピートが効いていないと」「もっと骨太でパンチが欲しい」というタイプには、どうしても物足りなさを感じやすい一面があります。どちらが正しいという話ではなく、サントリーオールドのキャラが甘め・マイルド寄りだという前提で付き合ってあげると、評価もしっくり来るかなと思います。
魅力を引き立てるおすすめの飲み方
サントリーオールドはウイスキーじゃないと言われる原因の一つに、「飲み方が合っていない」というのも正直あると思っています。甘めで丸い味わいのウイスキーなので、ストレートでガンガン飲むより、飲み方を工夫した方が魅力が出やすい一本です。

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ストレート・ロックで味の芯を確かめる
まずは少量をストレートで試して、甘みや香りの芯を確認するのがおすすめです。
アルコール感がきつく感じるときは、常温の水を少し舐めながら飲んでみてください。ロックにすると甘みが締まり、少しドライな印象に変わります。
水割りは和食との相性が抜群
個人的に一番推したいのが水割りです。
サントリーオールドのシェリー由来の甘さと、出汁の効いた和食は相性が良く、煮物や焼き魚と一緒に飲むと、ウイスキーじゃないというより「和食と合わせるための日本のウイスキー」としての顔が見えてきます。
ハイボールで香りを広げる
ハイボールにすると、甘い香りがふわっと立ち上がり、かなり飲みやすくなります。炭酸水との比率は、オールドの場合はウイスキー1に対してソーダ3〜4くらいがバランス良い印象です。
ハイボールの作り方や比率のコツは、神戸スタイルのハイボールをテーマにした記事でも詳しく解説しています。炭酸の扱い方からこだわりたい人は、神戸ハイボールとは?100年以上飲み継がれてきた伝統的なスタイルも参考にしてみてください。
「サントリーオールドはウイスキーじゃない、まずい」と感じていた人でも、ハイボールや水割りで改めて飲んでみると、「あれ、意外とアリかも」と印象が変わることが多いですよ。

製造中止や終売と干支ボトル事情
サントリーオールドでここ数年ずっと聞かれるのが、「もう製造中止になったんじゃない?」「終売したって聞いた」という噂話です。結論から言うと、2025年時点でもサントリーオールド自体は普通に流通していて、製造中止でも終売でもありません。
ではなぜそういう噂が広がるかというと、いくつか理由があります。
- パッケージやラベルデザインが何度か変わっている
- かつてのキャッチコピーや広告イメージと今のボトルが違う
- 年末限定の干支ボトルだけを見て「限定品だけになった」と誤解される
干支ボトルは、毎年の干支モチーフとオールドの組み合わせで出ている数量限定品で、コレクションとして追いかけているファンも多いシリーズです。

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これが店頭から消えるタイミングで、「サントリーオールドが終売した」といった話が一人歩きしがちなんですよね。
流通状況や限定ボトルの有無は、地域や時期によって大きく変わります。ここでの説明はあくまで一般的な状況の目安なので、最新の在庫や販売状況については正確な情報を得るために公式サイトや販売店の情報も必ず確認してください。
サントリーオールドと角瓶の違い比較
サントリーオールドはウイスキーじゃないという話になると、ほぼ必ず比較対象として名前が挙がるのがサントリー角瓶です。「オールドと角瓶、どっちを買えばいい?」と聞かれることも本当に多いので、ざっくり違いを整理しておきます。
| 項目 | サントリーオールド | サントリー角瓶 |
|---|---|---|
| 味わいの方向性 | シェリー由来の甘みとコク | すっきりドライで軽快 |
| 香りの特徴 | レーズン、カラメル、バニラ | 穀物、ほんのり樽香 |
| おすすめの飲み方 | 水割り、ロック、濃いめハイボール | ハイボール全般 |
| イメージ | 昔ながらのだるま、ごちそう感 | 居酒屋の定番、日常使い |

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角瓶は、山崎や白州の原酒も使いながら、ハイボールでグイグイ飲むことを前提に設計された「爽快系ウイスキー」という印象です。
一方、サントリーオールドは、甘みとコクを活かして、ストレート・ロック・水割りといった色々な飲み方に対応できる「万能型の食中ウイスキー」としての顔を持っています。
「とりあえずハイボールをたくさん作りたい」という目的なら角瓶、「ゆっくり味わいながら飲みたい」「和食と合わせたい」という目的ならサントリーオールドの方が向いていることが多いですね。

サントリーオールドはウイスキーじゃない?総まとめ
最後に、「サントリーオールドはウイスキーじゃない」と言われてきた背景と、いまのオールドがどう位置づけられるのかを整理しておきます。
- きっかけになったのは、1970〜80年代に話題になった混ぜ物疑惑や、糖分検査をめぐる添加物の議論、そしてオールド・ショックによる売上急落などの出来事
- これらの出来事が強烈な印象を残し、「サントリーオールドはウイスキーじゃない」というフレーズだけが半分都市伝説のような形で残っている
- 現在のサントリーオールドは、山崎蒸溜所のモルト原酒を軸にしたブレンデッドウイスキーで、原材料表記はモルト・グレーンのみとシンプル
- 日本洋酒酒造組合のジャパニーズウイスキー表示基準にも合致した製品として位置づけられており、いまのボトルはジャパニーズウイスキーとして扱われている
- 味わいはシェリー樽由来の甘さとまろやかさが前面に出るスタイルで、好みは分かれやすいものの、水割りやハイボールなど飲み方を工夫すると評価がガラッと変わりやすい
- 製造中止・終売という噂は、限定の干支ボトルやパッケージ変更などが原因で生まれた誤解で、現時点では定番商品として普通に流通している
個人的には、サントリーオールドは「ウイスキーじゃない」と一刀両断してしまうには、あまりにも歴史と役割の大きい一本だと思っています。だるまボトルをテーブルの真ん中に置いて、水割りやハイボールを作りながらゆっくり話す時間こそ、このお酒の一番おいしい飲み方かもしれません。
この記事の内容は、あくまで一般的な情報と私自身の経験・見解に基づいたものです。アルコール度数や価格、成分表示、流通状況などの具体的な数値や条件は変わる可能性があるため、正確な情報は必ず各メーカーや公式サイトの最新情報をご確認ください。
また、健康状態や体質によってアルコールの影響は大きく変わります。飲酒量や飲み方について不安がある場合や、法的・健康上の判断が必要なケースでは、最終的な判断は専門家にご相談いただくことをおすすめします。
サントリーオールドはウイスキーじゃないのかどうか気になってここまで読んでくれたあなたが、「じゃあ今度は、別の飲み方でもう一度試してみようかな」と思えたなら、このページを書いた甲斐があります。
あなたなりの一杯を、ぜひ見つけてください。

