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スコットランド・キャンベルタウン産のウイスキー「スプリング バンク」はなぜ高いのか?と疑問に感じている方も多いかもしれません。
スプリングバンクは、スコットランドの歴史あるスプリングバンク蒸留所で作られる希少なシングルモルトウイスキーで、ウイスキー愛好家の間でも高く評価されています。
その独特な製法や風味が高評価を受ける一方、スプリングバンクは品薄状態が続いていて、その希少価値から価格が上昇しているのです。
この記事では、スプリングバンクのラインナップや生産背景、そしてなぜ高価なのか、その理由を詳しく解説します。
- スプリングバンクが高価である理由と希少価値の背景
- スプリングバンク蒸留所の独自の製法とこだわり
- スプリングバンクの品薄の原因とその影響
- スプリングバンクのラインナップと価格推移
スプリング バンクはなぜ高いのか?品薄の理由を解説
- スプリングバンクとはどんなウイスキーか
- スプリングバンク蒸留所の特徴と歴史
- スプリングバンクが品薄な理由とその背景
- スプリングバンクのラインナップと価格推移
スプリングバンクとはどんなウイスキーか
スプリングバンクは、スコットランド西部に位置するキャンベルタウンで作られるシングルモルトウイスキーです。
その最大の特徴は、独特の製法と風味にあり、スプリングバンクは「モルトの香水」とも称されるほど、香りが豊かで、塩気やスパイシーさが感じられる独特の味わいを持っています。
一般的なウイスキーに比べて、生産量が少ないことや製造工程の丁寧さがその希少価値を高めていて、スモーキーで複雑な味わいが、特にウイスキー愛好家や経験豊富な熟練者に支持されています。
また、バーボン樽やシェリー樽など、異なる樽で熟成されたものがブレンドされるため、味わいに多様性があり、一口ごとにさまざまなフレーバーが広がり、飽きさせないウイスキーです。
このウイスキーは、初心者よりも中級者や上級者向けといえますが、その複雑さが多くのファンを惹きつけてやみません。
スプリングバンク蒸留所の特徴と歴史
スプリングバンク蒸留所は、1828年にスコットランドのキャンベルタウンで設立された、歴史のある蒸留所です。
蒸留所の特徴は、すべての製造工程を自社で完結させる「自家製麦」を行っている点で、この工程は、フロアモルティングという手作業で行われ、大量生産ができない代わりに、伝統的で高品質なウイスキーを生み出しています。
スプリングバンク蒸留所では、「2.5回蒸留」という独自の蒸留方法が用いられていて、これは、最初の蒸留の一部を3回蒸留するという手法で、他のウイスキーにはない複雑で多層的な風味を生み出します。
また、石炭で直火蒸留を行うことで、特有のトースト感やスモーキーな風味が強調されるのも特徴です。
スプリングバンク蒸留所の歴史は、世界的なウイスキー需要の変動やアメリカの禁酒法といった時代の荒波を乗り越え、現在では、キャンベルタウンに残る数少ない蒸留所の一つとして、伝統を守りながら生産を続けています。
こうした独自の製法と長い歴史が、スプリングバンクの希少価値と高評価につながっているのです。
スプリングバンクが品薄な理由とその背景
スプリングバンクが品薄になっている背景には、複数の要因が関係しています。
まず、伝統的な製法を守り続けていて、そのひとつに「フロアモルティング」という手作業による麦芽の製造があり、この製法は大量生産が難しく、品質にこだわるために生産量が限られています。
その結果、スプリングバンクは市場に出回る量が少なくなり、需要が供給を大きく上回っているのです。
さらに、近年のウイスキーブームも品薄の大きな要因となっていて、世界的にウイスキー人気が高まっている一方で、スプリングバンクのような手間と時間がかかるウイスキーの供給量は急に増やすことができません。
このように、スプリングバンクの生産量の制約と世界的なウイスキーブームの影響が、品薄を引き起こす主な原因となっています。
スプリングバンクの価格推移
価格の推移に関しては、スプリングバンクの価値が年々上昇しています。
例えば、スプリングバンク10年のメーカー希望小売価格(本体)は8,900円ですが、市場では2倍以上の価格で取引されることが多く、特にプレミアムな年数のボトルではさらに価格が高騰しています。
スプリングバンクは希少性とウイスキーブームによる需要の高まりによって、価格が年々上昇しているため、入手するのが非常に難しくなっています。
スプリング バンクはなぜ高い?種類と価格の詳細
- スプリングバンク10年の価格:その推移と味わい
- スプリングバンク10年の特徴と評価
- スプリングバンク蒸留所のラインナップ
- スプリングバンクの評価とウイスキーファンからの人気
スプリングバンク10年の価格:その推移と味わい
スプリングバンク 10年
スプリングバンク10年はキャンベルタウンで唯一安定したウイスキーづくりを行っているスプリングバンク蒸溜所の基幹商品です。ウイスキー愛好家の間では『モルトの香水』と称されるほど香り高く、港町に位置する蒸溜所という独特の熟成環境から『塩辛い(Briny)』味わいを帯びるなど、最も個性的な香味のシングルモルトのひとつとして知られています。
引用:whisk-e 公式
スプリングバンク10年は、スプリングバンク蒸留所の代表的なエントリーモデルで、価格と品質のバランスが良いことからウイスキー愛好家に人気があります。
メーカー希望小売価格(本体)は8,900円ですが、需要の高まりによって市場価格は大幅に上昇していて、さらに、近年のウイスキーブームやスプリングバンク自体の生産量が限られているため、定価での入手は非常に難しく、オンラインの販売価格は2〜3倍になっています。
味わいは、10年という熟成期間でありながら非常に複雑で豊かな風味が特徴で、バーボン樽とシェリー樽を組み合わせて熟成されており、フルーティーさとスパイス感がバランス良く調和しています。
〈テイスティングノート〉
色 | 秋の黄金色 |
香り | 洋ナシ、バニラ、麦芽、かすかなピート |
味 | 麦芽、ぴりっとした塩気、シナモン、ナツメグ、バニラエッセンス、オーク材 |
海辺の蒸留所ならではの塩気もほのかに感じられ、キャンベルタウンならではの個性的な味わいを楽しめます。
スプリングバンク10年の特徴と評価
スプリングバンク10年の味わいは、豊かなフルーツとシリアル感が絶妙に絡み合った複雑さが特徴。
最初に香るのは、バニラや蜂蜜の甘い香りで、次第にシリアルやベリー、マンゴーといったフルーツのフレッシュな香りが感じられます。
味わいは、オレンジの爽やかさとともに、スパイシーなナツメグやシナモンがアクセントとなり、さらにキャンベルタウンらしい塩気が口の中で広がります。
この塩気は、飲み終わるまで残り、スモーキーな余韻と共に楽しむことができます。
評価については、ウイスキー愛好家から高い評価を受けていて、熟成年数が10年でありながら、奥深い味わいを持っている点も高評価の理由です。
スプリングバンク蒸留所のラインナップ
スプリングバンク蒸留所のラインナップは4つです。
前述のスプリングバンク10年、そして次の3つ。
スプリングバンク 15年
スプリングバンク 15年
スプリングバンク15年はシェリー樽で熟成された原酒を100%使用した贅沢なキャンベルタウンモルトです。
香りはシェリー樽熟成ならではのダークチョコレートを中心にブラウンシュガー、フルーツケーキ、トフィー、アーモンドが次々に現れます。
味はレーズン、イチジク、マジパン、クリーム、ダークチョコで、塩バニラが絶妙調和します。フィニッシュにブラジルナッツ、オールドレザーが加わり長い余韻が続きます。
ダークチョコレートの芳醇な香り、凝縮感のある甘さと塩味の絶妙なハーモニーが特徴のスプリングバンク。夕食後の安らぎのひと時やシガーと一緒に是非お楽しみください。引用:whisk-e 公式
〈テイスティングノート〉
色 | 暗いあずき色 |
香り | ダークチョコレート、ブラウンシュガー、フルーツケーキ、トフィー、アーモンド |
味 | レーズン、イチジク、マジパン、クリーム、塩バニラ、ダークチョコ、ブラジルナッツ |
ロングロウ
ロングロウ
ロングロウはスプリングバンク蒸溜所で、ピートのみで48時間乾燥させたフェノール値50-55ppmの麦芽を使用し、2回蒸溜でつくられるヘビーでオイリーなシングルキャンベルタウンモルトウイスキーです。
ロングロウは、様々な年数、カスクタイプを混ぜることで、ロングロウの個性や魅力を最大限に表現しています。
香りは甘いピートスモーク、バニラ、マカロン、レモンメレンゲに海藻、ドライオーク。味は蜂蜜のど飴、バニラトフィー、リンゴ、ホタテのBBQで、ピートスモークがリズミカルに飛び跳ねます。軽やかでありながら、飲み応えのある秀逸なバランスで、ロングロウのあるべき姿を最高の形で表現しています。
引用:whisk-e 公式
〈テイスティングノート〉
色 | イエローゴールド |
香り | とてもクリーミー。バニラカスタード、スモークが徐々に広がっていく。 トーストしたマシュマロ、ハーブ、芳醇な果実。 |
味 | 信じられないほどバランスが良い。リッチでクリーミー。かすかに薬品。 キルンのスモークのように舌の上を煙の波がうねる。 |
ヘーゼルバーン 10年
ヘーゼルバーン 10年
ヘーゼルバーンは、スプリングバンク蒸溜所においてノンピート麦芽を使用し、3回蒸溜でつくられるシングルモルトです。へーゼルバーンは1925年に閉鎖された蒸溜所の名前で、キャンベルタウンモルトの復興を目指し、スプリングバンク蒸溜所が1997年からその名を冠して生産しています。また、1920年にはニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏が5カ月に渡り実習を行ってことでも知られています。
引用:whisk-e 公式
〈テイスティングコメント〉
ヘーゼルバーン10年は、100%バーボン樽熟成。香りは煮込んだ洋梨、アップルパイ、蜜蝋、キャラメルで、味はバニラ、蜂蜜の芳醇な甘さに甘草、オレンジピールの心地良いスパイスで、クリーミーなミルクチョコレートのアフターへと繋がります。バーボン樽熟成で、ヘーゼルバーンの個性を今まで以上に打ち出しています。
スプリングバンクの評価とウイスキーファンからの人気
スプリングバンクは、ウイスキーファンや専門家の間で非常に高い評価を得ているブランドです。
まず、その製法における徹底したこだわりが評価の背景にあり、大麦の精麦からボトリングまでの全工程を自社で行う数少ない蒸留所で、歴史のある蒸留所でありながら今でも伝統的な製法を守り続けています。
この徹底した姿勢が、他のウイスキーとは一線を画する品質を生み出し、評価に繋がっています。
ウイスキーファンからの人気も高く、その理由は「独特の味わい」にあり、塩気やスモーキーさ、フルーティーな甘さが複雑に絡み合い、一口ごとに異なる風味を楽しめる点がファンを魅了しています。
SNSの口コミにも「なぜこんなに複雑で美味しいのか」という声もありました。
スプリングバンクの評価は、初心者から上級者まで幅広い層に支持されていて、その人気が衰えることはありません。
スプリング バンクはなぜ高いのか:まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- スプリングバンクはスコットランド・キャンベルタウン産のウイスキー
- 独特の製法と風味が特徴で「モルトの香水」とも称される
- 香りが豊かで、塩気やスパイシーさを感じる味わいを持つ
- 生産量が少なく、手作業による製造工程が希少価値を高めている
- スプリングバンクの製造には、フロアモルティングという手作業が含まれる
- スプリングバンク蒸留所は、1828年設立の歴史ある蒸留所である
- 2.5回蒸留や直火蒸留など独自の製法を採用している
- ウイスキー愛好家や上級者に特に支持されているブランドである
- スプリングバンクはキャンベルタウンの数少ない蒸留所のひとつである
- 世界的なウイスキーブームと生産量の制約により品薄となっている
- 異なる樽で熟成されるため、フレーバーに多様性がある
- 価格は年々上昇しており、特に10年物は定価の2〜3倍で取引されている
- 熟成年数の長いボトルはプレミア価格がつくことが多い
- スプリングバンクの味わいは複雑で、一口ごとに異なる風味が広がる
- 伝統を守りながら手作業で丁寧に生産されているため、高価で希少である