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こんにちは、世界のお酒に溺れたい!運営者のtakaboooooです。
サントリーローヤルはまずいのか、それとも実はうまいウイスキーなのか…。サントリーローヤルまずいという検索でこの記事にたどり着いたあなたは、ネットの評価や口コミを見るたびに「本当のところどうなの?」とモヤモヤしているかもしれません。
ローヤルの味わいが自分の好みに合うのか、サントリーオールドやリザーブ、響との違いはどうなのか、ローヤル12年や15年ゴールドラベルはまずいのかうまいのか、ハイボールや水割り、ロック、ストレートなど飲み方で印象が変わるのか、さらには価格やコスパ、スリムボトルと通常ボトルの違い、プレミア価格になっている年代物の価値まで、気になるポイントは本当にたくさんありますよね。
この記事では、ウイスキー好きの一人としてサントリーローヤルを実際に飲んできた視点から、まずいと言われる理由とうまいと感じるポイント、飲み方などできるだけ分かりやすく整理してお伝えしていきます。
読み終わるころには、「サントリーローヤルはまずいのか?」という問いに対して、自分なりの答えを持てるようになるはずなので、気になるところからゆっくり読み進めてみてください。

出典:SUNTORY 公式
☑️サントリーローヤルはまずい?ざっくり早わかり表
| こういう人は「うまい」派になりやすい | こういう人は「まずい(物足りない)」と感じやすい |
|---|---|
| フルーティーで甘めのブレンデッドが好き | 重厚でスモーキーなシングルモルトが好き |
| ハイボールや水割りでよくウイスキーを飲む | ストレートやロックでしか飲まない |
| 普段使いしやすいバランス型の1本を探している | 山崎・響クラスのプレミア感や複雑さを求めている |
| 価格と味のバランス(コスパ)を重視したい | 「一口目からインパクト重視」のウイスキーが好み |
- サントリーローヤルが「まずい」と言われる理由や、それに対する肯定的な意見の違い
- 使用されている原材料や蒸留所の特徴から、ウイスキーとしての個性や品質
- ハイボール・水割り・ロックなど飲み方によって変わる味わいや、好みに合わせた楽しみ方
- ローヤル15年やスリムボトルとの違い、「響」との比較を通じて自分に合うウイスキーの選び方
サントリーローヤルがまずいという評価の理由とは?

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- サントリーローヤルはどんなウイスキー?
- まずいという噂の真相とは
- サントリーローヤルの味わいと評価
- 製造に関わる蒸留所について
- 気になる価格と購入方法
- ハイボール他おすすめの飲み方
- ボトルデザインの秘密
サントリーローヤルはどんなウイスキー?
サントリーローヤルは、サントリーが誇る日本を代表するブレンデッドウイスキーです。

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1960年に発売され、サントリー創業60周年を記念して生まれました。
このウイスキーは、熟した果実のような甘い香りと、口当たりの柔らかさが特徴で、多くのウイスキーファンに愛されています。
サントリーローヤルの魅力は、そのバランスの良さがあり、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを絶妙にブレンドすることで、初心者でも飲みやすい一方で、経験豊富な愛好家にも満足感を与えられる風味を実現しています。
独創的なデザインは、贈り物としても人気が高く、特別な日やお祝いの席にふさわしい一本として、日本国内外で愛されているウイスキーです。
まずいという噂の真相とは
サントリーローヤルがまずいと言われるとき、一番よく出てくるのが「期待値とのギャップ」です。ローヤルは、初代マスターブレンダー鳥井信治郎の最後の名作として知られていて、パッケージも重厚感があり「これは相当すごい一本なんだろう」とハードルが上がりやすいんですよね。
しかも日本を代表するブレンデッドの一つとされているので、山崎や響のような複雑で濃厚な味を想像してしまう人も多いです。
ところが、実際のサントリーローヤルはフルーティーで甘みのある、比較的飲みやすいスタイルのブレンデッド。
しっかりした香りやコクはあるものの、「爆発的なインパクト」や「強烈な個性」を前面に押し出しているタイプではありません。
だからこそ、スモーキーなシングルモルトやハイプなジャパニーズウイスキーに慣れている人が飲むと、「あれ、思ったより軽い?」「深みが足りないかも」と感じてしまい、「まずい」というラベルを貼ってしまうことがあるんです。

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もう一つの理由は飲み方との相性です。ローヤルは水割りやハイボールで真価を発揮するタイプなのに、いきなりストレートで大きめの一杯を飲んでしまうと、アルコールの刺激と甘さが前に出すぎて「甘ったるい」「アルコール感がきつい」と感じることもあります。
特に普段からバーボンのハイプルーフに慣れている人ほど、「この甘さがちょっと…」と感じやすかったりします。
口コミサイトやSNSを見ていると、「まずい」という評価の多くは、好みの違いと飲み方のミスマッチが原因になっていることが多いです。「華やかで軽やかなブレンデッドが好きか」「重厚でスモーキーなモルトが好きか」で印象はガラッと変わりますよ。
「まずい」と感じやすいパターン
- 響や山崎のようなプレミアム路線を期待してしまう
- ストレートでいきなり評価してしまう
- 古酒ボトルを状態を確認せずに購入して味が劣化していた
- ラベルや価格から「重厚さ」を想像して飲んだら、思ったよりライトだった
逆に言うと、自分の好みと飲み方を合わせてあげれば「まずいどころか、かなりちょうどいい」という人もたくさんいます。なので、ネットの噂だけで切り捨てるのはちょっともったいない一本かなと感じています。
お酒の「まずい/うまい」はあくまで主観です。口コミは参考にはなりますが、あなたの舌と環境(グラス、温度、体調)によって印象は大きく変わるので、「絶対まずい」と決めつける前に、一度自分のスタイルで試してみるのがいいかなと思います。
サントリーローヤルの味わいと評価
サントリーローヤルの味わいを一言でまとめるなら、「熟した果実の甘みと、やわらかな樽香が調和したバランス型」です。

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グラスに注ぐと、レーズンやドライフルーツ、熟したリンゴや洋梨のような香りが立ち上がり、奥からバニラ、蜂蜜、キャラメル、そして軽やかなウッディさが顔を出します。
香りの印象
まず香りを丁寧に嗅いでみると、アルコールの刺激はそこまで強くなく、温度が上がるにつれてフルーティーさが増してきます。
シェリー樽由来のレーズンやプラムのニュアンスが主体で、バーボン樽由来のバニラや蜂蜜もやさしく寄り添う感じ。
大きめのグラスで少し時間を置いてあげると、チョコレートやナッツのような香りも少しずつ感じられますよ。
味わいと余韻
口に含むと、最初に来るのは丸みのある甘さ。そのあと、モルト由来の厚みとほのかな苦味が加わって、味に立体感が出てきます。余韻は超ロングというほどではないですが、樽由来のウッディな香りと、ほんのりとした甘さがじんわり残るタイプ。食中酒としても邪魔にならないちょうどいい長さです。
個人的な印象としては、「飲み始めて3秒で感動するタイプ」ではなく、「二杯目・三杯目でじわじわ良さが分かるタイプ」のウイスキーです。派手さよりも、長く付き合えるバランスの良さに振っているイメージですね。
世間の評価の傾向
- 「フルーティーで甘くて飲みやすい」「ハイボールにすると最高」というポジティブな声
- 「味が軽い」「複雑さが足りない」と感じるシングルモルト派の声
- 価格に対して「コスパがいい」と見る人と、「もう少し個性が欲しい」と感じる人に分かれる
こうして見ると、「サントリーローヤルまずい」というより、「自分の好みと違った」「期待しすぎた」というケースが多いことが分かってきます。ウイスキーに劇的なストーリー性や個性を求める人には物足りないけれど、日常の一杯やギフト用としては、かなりバランスの良いポジションにいる1本だと感じています。
製造に関わる蒸留所について
サントリーローヤルの裏側には、サントリーを代表する3つの蒸留所の存在があります。山崎蒸溜所・白州蒸留所・知多蒸留所の原酒が使われていて、それぞれの個性がローヤルの味わいを形作っています。
山崎蒸溜所の役割
山崎蒸溜所は、日本初の本格ウイスキー蒸留所として知られていて、シェリー樽熟成のモルト原酒が一つの看板です。
ローヤルの中でも、レーズンやプラム、ドライフルーツを思わせる濃厚な甘みや、しっとりとした樽香は、山崎モルトがしっかり支えている部分だと感じます。

白州蒸留所の役割
白州蒸留所は、森の中にあるような環境で、軽やかで爽やかなモルト原酒を多く生み出しています。青りんごやハーブ、ミントのようなニュアンス、そしてごく軽いスモーキーさが特徴です。ローヤルの中では、「重くなりすぎないようにバランスをとるパーツ」として機能していて、飲みやすさに大きく貢献しています。

知多蒸留所の役割
知多蒸留所は、サントリーのグレーンウイスキーを担う拠点です。とうもろこしや小麦を原料にしたグレーン原酒は、なめらかで穏やかな甘みを持っていて、ブレンデッド全体の口当たりを丸く整える役割があります。ローヤルが「アルコール度数43%なのに刺々しく感じない」のは、この知多グレーンのおかげでもあります。

つまりローヤルは、「山崎のリッチさ」「白州の爽やかさ」「知多のなめらかさ」を一つのボトルにまとめたブレンデッドとも言えます。響ほどのプレミア感ではなくても、原酒の顔ぶれだけで見ると、かなり贅沢な仕様ですよ。
こうした蒸留所ごとの役割をざっくり知っておくと、グラスを傾けながら「あ、今感じている甘さは山崎っぽいな」「後味の軽さは白州かな」と妄想しつつ飲めて、ローヤルがちょっと楽しくなります。ウイスキーの世界を広げる入り口としても、ローヤルはかなり優秀なポジションにいると思います。
気になる価格と購入方法
次に、サントリーローヤルの価格と購入方法について、もう少し踏み込んでお話しします。「値段に対してうまいかどうか」は、まずい・うまい論争の中でもかなり重要なポイントですよね。

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スタンダードボトルの価格感
スタンダードなサントリーローヤル700mlは、希望小売価格ベースで3,900円(税別)という位置づけです。
実売価格はお店やタイミングによって前後しますが、だいたい4,000円台前半〜中盤くらいのことが多いかなという印象です。
容量、アルコール度数(43%)、原材料(モルト・グレーン)などの基本仕様は、サントリーの公式商品ページで確認できます。
出典:サントリー公式「サントリーウイスキーローヤル 700ml瓶」商品情報)
ボトルごとのおおよその相場感
| ボトルタイプ | 容量の目安 | 希望小売価格(税別) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| スタンダードローヤル | 700ml | 3,900円 | デイリー&ギフト両方狙える定番 |
| スリムボトル | 660ml | 3,390円 | 縦長で収納しやすい実用ボトル |
| ローヤル12年 | 700ml | 2万円前後〜 | 青ラベル系、濃厚でリッチ |
| ローヤル15年 | 700〜750ml | 1.5〜3万円前後 | 終売品、プレミア価格帯 |
| 干支ボトル・古酒 | 商品による | 1万円〜数万円 | コレクション・ギフト向け |
※いずれもあくまで一般的な目安であり、時期やショップ、在庫状況、為替やウイスキーブームの影響などによって大きく変動する場合があります。
どこで買うのがいい?
購入ルートとしては、大きく分けて実店舗とオンラインショップの2つです。
- 実店舗:街の酒屋さん、大型スーパー、百貨店、駅ビルのリカーショップなど
- オンライン:Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、専門店オンラインショップなど
ギフト用に箱付きでしっかりしたものを選びたいなら、百貨店や大きめの酒屋さんで実物を見て選ぶのがおすすめです。逆に、普段飲み用で「なるべく安く」「まとめ買いしたい」という場合は、オンラインで価格比較しながら買うと、トータルではお得になりやすいです。
ウイスキーの価格は、世界的な需要や為替、原材料費の変化にかなり影響されます。特にジャパニーズウイスキーはブームの影響を受けやすいので、正確な価格や在庫状況は必ず最新のショップ情報や公式サイトをチェックしてください。
ハイボール他おすすめの飲み方
サントリーローヤルを「まずい」から「うまい」に変える一番手っ取り早い方法は、飲み方を変えることです。同じボトルでも、ストレートとハイボールでは別物レベルで印象が変わります。ここでは、私が実際に試して「これは相性いいな」と感じた飲み方をまとめておきます。
水割りで甘みと香りをじっくり楽しむ
ローヤルは、水割りとかなり相性が良いウイスキーです。
グラスにローヤルを注ぎ、冷たい軟水を1:1〜1:2の比率でそっと注ぎます。
氷を入れてもいいですが、氷なしの「トワイスアップ」に近いスタイルにすると、アルコールの角が取れつつ、熟した果実の甘さや蜂蜜のニュアンスがふわっと開いてきます。
- 食後にゆっくり飲みたいとき
- ウイスキーにまだ慣れていない友人に勧めるとき
- 香りを楽しみつつ、酔いすぎたくない夜
こんなシーンでは、水割りローヤルがちょうどいいバランスになってくれるはずです。

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ハイボールで「まずい」を「ちょうどいい」に
ハイボールにすると、ローヤルのフルーティーさと軽やかさが一気に前面に出てきます。作り方の目安は、ローヤル1:炭酸水3〜4。氷をたっぷり入れた背の高いグラスにウイスキーを注ぎ、よく冷えた炭酸水を静かに加え、マドラーで一度だけ軽く混ぜるイメージです。
脂っこい唐揚げやポテトフライ、焼き鳥、ピザなんかと合わせると、油をすっきり流してくれて、食中酒としてかなり優秀です。「ストレートだとちょっと甘くて重いな…」という人ほど、ハイボールにすると「お、意外とイケるじゃん」と感じると思いますよ。
ロックとストレートは少量から
ロックやストレートで飲むと、アルコールの立ち方や古酒っぽい渋みを強く感じることがあります。特にローヤルは甘みがしっかりしているので、人によっては「甘さとアルコール感が強すぎてまずい」と感じることもあります。
もしロックで楽しみたい場合は、グラスを小ぶりにして量も少なめに。氷が少し溶けてきたころが一番バランスが良くなるので、最初の一口はゆっくりと、時間をかけて変化を楽しむイメージがいいかなと思います。
大事なのは、「ローヤルはハイボールと水割りが本領。ロックとストレートは上級者向け」くらいの気持ちで付き合うことです。
ボトルデザインの秘密
サントリーローヤルのボトルデザインは、そのウイスキーの持つ日本らしい伝統と美しさを象徴しています。

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このボトルは、漢字の「酉(とり)」をモチーフにしており、これは「酒」の一部を表すだけでなく、酒器そのものや十二支の「酉年」を連想させるデザインでもあり、日本の文化に根付く美的感覚を反映していて、シンプルながらも洗練された印象を与えます。
栓の部分にも独特の工夫があり、これは山崎蒸溜所の近くにある神社の鳥居をモチーフにした形状で、伝統的な日本の象徴を取り入れています。
これらの細部にわたるデザインへのこだわりが、サントリーローヤルをただのウイスキーではなく、一つの芸術品のように仕上げています。
さらに、贈り物としても高い評価を得ている理由の一つが、この美しいボトルデザイン。
このように、サントリーローヤルのボトルデザインは、その中身と同様に人々を魅了する重要な要素の一つになっています。
サントリーローヤルはまずいという評価は本当?その真実

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- サントリーローヤル12年とは
- サントリーローヤル15年の存在
- スリムボトルと通常ボトルの違い
- 響との違いでわかるローヤルの個性
- サントリーオールドとの比較
- サントリーローヤルとリザーブならどっち
サントリーローヤル12年とは
サントリーローヤル12年は、スタンダードローヤルを一段階グレードアップさせたような存在で、通称ブルーラベルとも呼ばれています。ボトルや箱のデザインからして、すでに「ちょっと特別なローヤル」という雰囲気をまとっていますよね。
なお、このローヤル12年は現在すでに終売となっており、サントリーの正規ラインナップからは外れています。今店頭に並んでいるのは、熟成年数表記のない現行ローヤルで、12年表記付きボトルはオールドボトルとして中古市場で流通しているのみです。

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味わいの特徴
香りはスタンダードよりも明らかに厚みがあり、シェリー樽由来のレーズン、プラム、黒糖、ビターチョコレートのようなニュアンスが強くなります。
バニラや蜂蜜といった甘い香りも存在感が増し、グラスを回しているだけで「おお、これはさすが12年」と感じる方も多いと思います。
口に含むと、まず感じるのは濃厚な甘みとコク。そのあとに程よいビターさとスパイスが加わってきて、スタンダードよりも余韻が長く、味の奥行きも感じられます。
アルコール度数自体は大きく変わりませんが、全体のまとまりが良く、「ゆっくりと向き合う一杯」という印象が強くなります。
どんな人に向いている?
- スタンダードローヤルでは少し物足りなくなってきた人
- シェリー樽系の甘くリッチなウイスキーが好きな人
- ハイボールよりもストレート・ロック・水割りで香りをじっくり楽しみたい人
価格帯がどうしても高くなるので、デイリーというよりは「週末のご褒美」や「特別な日の一本」にぴったりかなと思います。サントリーローヤルがまずいと感じていた人でも、「12年だけは別格でうまい」と評価をひっくり返すパターンもあるので、予算が合えばぜひ一度試してみてほしいボトルです。
サントリーローヤル15年の存在
サントリーローヤル15年(ゴールドラベル)は、ローヤルシリーズの中でも特に伝説的な一本と言っていい存在です。すでに終売となっていて、現在は市場に残っている在庫やコレクター放出品が出回っているだけなので、価格はプレミアレンジに突入しています。
ローヤル15年の香りと味
香りはかなり重厚で、ドライフルーツ、黒糖、モカ、カカオ、古い木の家具など、複雑なニュアンスが幾層にも重なっています。
スタンダードローヤルが「フルーティーで明るい」とするなら、15年は「深く静かな夜」という感じ。とにかく落ち着いた大人の香りです。
口に含むと、リッチな甘みとシェリー樽由来の酸味、そしてウッディな渋みが一体となって攻めてきます。余韻は長く、飲んだあとも口の中に残る濃密な香りが続きます。
ウイスキーに「重厚さ」や「複雑さ」を求める人にはたまらない一本ですね。

「まずい」と感じる可能性もある一本
ただし、ここまで熟成が進んでいるぶん、古酒特有のクセも強く出やすいです。湿った木、レザー、薬品っぽさ…こういったニュアンスが苦手な人からすると、「正直まずい」「重すぎる」と感じてもおかしくありません。特に、若くて軽快なウイスキーが好きな人にとっては、「ちょっとヘビーすぎるな…」という印象になるかもです。
ローヤル15年は、「とりあえずローヤル試してみたい」という人より、「すでにいろんなウイスキーを飲んできて、次の一歩を探している人」向けのボトルだと思います。値段も高いので、購入するときは保存状態や信頼できるショップかどうかをしっかり確認してから決めてください。
スリムボトルと通常ボトルの違い
サントリーローヤルを買うときによく聞かれるのが、「スリムボトルと通常ボトルは味が違うの?」という疑問です。結論から言うと、中身のウイスキーは基本的に同じと考えてOKです。違いがあるのは、主に容量・ボトルデザイン・価格の3つです。

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見た目と容量の違い
- 通常ボトル:700ml。漢字の「酉」をモチーフにした重厚なボトルデザイン
- スリムボトル:660ml。縦長でスリムなデザインで、棚に収まりやすい
通常ボトルはとにかく存在感があり、ギフトや特別な日の一本としてテーブルに置くだけで雰囲気を作ってくれます。一方、スリムボトルは棚や冷蔵庫のドアポケットにも収まりやすく、バーや家庭のストック用として扱いやすいのが魅力です。
味は変わるのか?
「スリムボトルだからまずい」「通常ボトルの方がうまい」といった話もたまに見かけますが、味の違いはボトル形状というよりロット差や保存環境によるものがほとんど。もちろん、ガラスの厚みや形状によってごくわずかに熟成の進み方が変わる可能性はありますが、日常レベルで体感できるほどの差ではないかな、というのが正直なところです。
なので、「見た目重視なら通常ボトル」「実用性重視ならスリムボトル」という選び方で問題ないと思います。「サントリーローヤルまずいかも…」と感じた場合も、ボトルではなく飲み方や保存状態を疑った方が建設的かなと感じています。
響との違いでわかるローヤルの個性
サントリーローヤルの評価を語るうえで、どうしても比較対象として挙がりやすいのがサントリー響です。同じサントリーのブレンデッドとはいえ、目指している世界観がかなり違うので、その違いを理解しておくと「ローヤルはまずいのか?」という問いにも答えやすくなります。
響の世界観
響は、サントリーのフラッグシップブレンデッドとして位置づけられていて、山崎・白州・知多などの多様な原酒を組み合わせた、非常に複雑で華やかな味わいが特徴です。
フルーツ、花、蜂蜜、スパイス、ハーブなどが幾層にも重なり、「香りで飲めるウイスキー」とも言われるくらい。
価格帯もローヤルより上で、完全にプレミアムゾーンに属しています。

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ローヤルの立ち位置
一方でローヤルは、「日常と特別のちょうど真ん中」くらいのポジションです。山崎・白州・知多の原酒を使いながらも、響ほどの多層的なブレンドではなく、「フルーティーで甘く、飲みやすいブレンデッド」という方向性に振られています。
- 響:複雑で芸術品のような一本。香りと味の変化をじっくり楽しむご褒美ウイスキー
- ローヤル:華やかさはありつつ、肩の力を抜いて楽しめる「ちょっといい日常酒」
つまり、「響の代わりにローヤルを買ったら、思ったより軽くてまずいと感じた」というケースは、そもそも求めているジャンルが違っていた可能性が高いんですよね。
個人的には、「今日はしっかり向き合いたい」なら響、「今日は軽く一杯やりたい」ならローヤルという住み分けがしっくりきます。どちらが上・下というより、役割が違うイメージで付き合ってあげると、ローヤルへの評価もだいぶ変わってくるはずです。
サントリーオールドとの比較
サントリーオールドもまた、「サントリーローヤルはまずいのか?」問題を考えるうえで外せない存在です。どちらも昭和の時代から愛されてきたブレンデッドで、親世代・祖父母世代の家に必ず1本はあった、という方も多いんじゃないでしょうか。

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サントリーオールドのキャラクター
オールドは「たぬきボトル」の愛称で知られ、まろやかで丸い甘みが特徴です。
カラメル、熟した果物、少し焦がした砂糖、ナッツのような香りがあり、「ザ・昔ながらの日本のウイスキー」という雰囲気を持っています。
良い意味で主張しすぎず、食事にも合わせやすい一本です。
ローヤルとの違い
ローヤルは、オールドよりも少し華やかでフルーティー寄りにチューニングされた印象があります。レーズンやドライフルーツのニュアンスが強く、樽香もややエレガント寄り。甘さはありつつも、全体の輪郭がシュッとしている感じですね。
- しっとりした甘さと懐かしさを求める → オールド向き
- フルーティーで少し華やかなブレンデッドを飲みたい → ローヤル向き
どちらがまずい・うまいというより、「自分がどんなシーンで飲みたいか」「どんな雰囲気が好きか」で選ぶのが正解かなと思います。家族で鍋を囲みながらならオールド、少人数で落ち着いて飲むならローヤル…みたいなイメージですね。

サントリーローヤルとリザーブならどっち
最後に迷いがちなのが、サントリーローヤルとサントリーリザーブのどちらを選ぶか問題です。どちらもブレンデッドで価格帯もある程度近いので、「最初の一本、どっちにしようかな…」と悩む人はかなり多いと思います。
リザーブの特徴
サントリーリザーブは、白州モルトを前面に押し出したさわやかなブレンデッドで、青りんごやハーブ、柑橘のような香りが特徴です。
ローヤルよりも軽快で、ハイボールにしたときのスッキリ感はかなり気持ちいい系。
アルコールの角も丸く、「ウイスキーはまだ慣れていないけど、ハイボールは好き」という人には特におすすめしやすい一本です。

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ローヤルとの比較と選び方
ローヤルは、リザーブと比べると甘みとコクが一段階濃く、熟した果実や蜂蜜のようなニュアンスが前に出てきます。水割りやロックでじっくり飲むと、リザーブとのキャラクターの違いがはっきりと分かります。
- 軽やかで爽やかなウイスキーが好き → リザーブ寄り
- フルーティーで少しリッチな甘みを楽しみたい → ローヤル寄り
- メインはハイボール → どちらも合うが、よりスッキリならリザーブ
- 水割り・ロックも楽しみたい → ローヤルの方が満足度高め
どちらも良いボトルなので、「どっちかがまずい」というより「その日の気分やシーンに合わせて選ぶ」くらいの気持ちでOKです。迷ったら、まずはローヤルで「サントリーらしい甘みとバランス」を体験して、そのあとリザーブで爽やか系に広げていく流れもおすすめですよ。
サントリーローヤルはまずい?評価と真実を総括
ここまで、サントリーローヤルがまずいと言われる理由から、味わいの特徴、12年・15年といったバリエーション、スリムボトルや通常ボトルの違い、そして響・オールド・リザーブとの比較まで、一気に見てきました。かなり情報量が多かったと思うので、最後にポイントをざっくり整理しておきますね。
- サントリーローヤルがまずいと言われる最大の理由は「期待値とのギャップ」と「飲み方のミスマッチ」
- 実際の味わいは、熟した果実の甘みとやわらかな樽香が特徴のバランス型ブレンデッド
- 水割りやハイボールがおすすめで、ストレートだと甘さとアルコール感が強く出てまずいと感じる人もいる
- 12年・15年ゴールドラベルなど上位ボトルはよりリッチで、同時に好みが大きく分かれる
- スリムボトルと通常ボトルは中身は基本同じで、違いは容量とデザインが中心
- 響・オールド・リザーブと比べると、ローヤルは「日常と特別の中間」にいる、フルーティーで飲みやすい一本
結論として、サントリーローヤルは「まずいウイスキー」ではありません。ただし、重厚なシングルモルトやスモーキーなアイラ系、お祭り感のあるプレミアジャパニーズに慣れている人にとっては、どうしても軽く感じてしまい、「物足りない=まずい」という評価につながりやすいのも事実です。
サントリーローヤルまずいと感じていたあなたも、飲み方を水割りやハイボールに変える・12年や15年など別ボトルを試す・響やオールド、リザーブとの役割の違いを意識して飲んでみることで、印象がガラッと変わる可能性は十分あります。
本記事の内容は、あくまで一人のお酒好きとしての体験と一般的な情報をもとにまとめたものであり、味覚の感じ方や価格の妥当性は人それぞれです。
具体的な価格や販売状況、製品仕様については、必ず公式サイトや各ショップの最新情報をご確認ください。また、飲酒に関する最終的な判断や健康面での不安がある場合は、専門家や医療機関などに相談したうえで、お酒との付き合い方を決めていただくことをおすすめします。

