オールドクロウが「まずい」という評価が気になっていますか?
オールドクロウは、1835年にアメリカ・ケンタッキー州で誕生した歴史あるバーボンウイスキーで、バーボン界の基礎を築いたサワーマッシュ製法を採用した元祖とも言える存在です。
日本では、俳優・松田優作が愛飲していたことでも知られ、今なお根強いファンが多くいます。
しかし、その一方で「まずい」といった声があるのも事実。味の好みは人それぞれとはいえ、実際に飲んだ人の評価にはばらつきがあり、「まずい うまい」が分かれる傾向があります。
この記事では、オールドクロウの味わいや香りに対する評価、リザーブとの違い、飲み方による印象の変化、どこで売っているのか、そして価格や食事とのペアリングまで、幅広い視点で丁寧に解説していきます。

また、「終売では?」といった噂についても触れながら、オールドクロウの本当の魅力を余すことなくお伝えします。購入を迷っている方や、これから初めて試そうとしている方は、ぜひ最後までご覧ください。
- オールドクロウが「まずい」と評価される背景と味の好みが分かれる理由
- ハイボールやコーラ割りなど、飲み方によって美味しさが変わること
- 松田優作が愛飲していた理由や、オールドクロウが持つ特別な文化的価値
- リザーブとの違いや終売の噂、どこで買えるかといった実用的な情報
オールドクロウがまずいという評価は本当?

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- オールドクロウとは?歴史と特徴を解説
- まずい?うまい?味わいの評価が分かれる理由とは
- オールドクロウはなぜ松田優作に愛されたのか
- 気になる価格:コスパをチェック
- オールドクロウリザーブとの違いとは
オールドクロウとは?歴史と特徴を解説
オールドクロウは、1835年にアメリカ・ケンタッキー州で誕生したバーボンウイスキーです。現在はジムビーム蒸溜所で製造され、サントリーが日本での販売を担っています。

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オールドクロウの特徴は、サワーマッシュ製法と呼ばれる独自の発酵方法にあり、この製法は創業者であるジェイムズ・クロウ医学博士によって考案されたもので、現在のバーボン作りの基礎になっていると言われています。
原料には75〜80%のコーンを使用しており、甘みのある味わいが印象的。
熟成には内側を焦がしたホワイトオーク樽が使われるため、バニラやカラメル、ナッツのような香ばしい風味が引き立ちます。
比較的軽やかで、フルーティーさが前に出るバーボンとして親しまれていますが、味わいはシンプルなため、ウイスキー上級者にとっては物足りなさを感じることもあるかもしれません。
こうした歴史的背景と製法上の特徴により、オールドクロウは「元祖バーボン」として今も多くの人に飲まれ続けています。
まずい?うまい?味わいの評価が分かれる理由とは
オールドクロウは、「まずい」と感じる人と「うまい」と評価する人で意見が分かれるバーボンウイスキーともいえます。この評価の分かれ方には、製品の歴史的な背景と飲み手それぞれの味覚や飲み方の違いが複雑に関係しています。
前述の通り、オールドクロウは1835年に医学博士であり化学者でもあるジェイムズ・クロウによって開発されたウイスキーですが、1856年にクロウ博士が亡くなった際、彼が厳重に管理していたレシピが失われたことで、当初の製法は完全には引き継がれませんでした。
その後は企業の買収や蒸溜所の移転などを経て、1987年にはジムビーム社が製造を引き継ぎ、現在の味わいへと大きく変化していきます。
こうした経緯から、昔のオールドクロウを知る世代には「味が変わった」「劣化した」と感じる人も少なくありません。
一方、現在のオールドクロウに初めて触れる人にとっては、「手頃な価格でそこそこ美味しい」「コスパが良い」という印象を持たれることも多く、ポジティブな評価に繋がっています。

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味の構成としては、バニラやナッツの香り、軽い甘み、穀物由来の風味が感じられる一方で、「草っぽい」「薬品っぽい」と表現されるようなクセも含まれており、アルコールの刺激が強く出る傾向があります。これがストレートで飲んだ際に「まずい」と感じる原因になることがあります。
このように、オールドクロウの評価は「味そのもの」だけでなく「飲み方」「過去の記憶との比較」「個人の味覚」といった複数の要素が絡み合って生まれています。
オールドクロウはなぜ松田優作に愛されたのか
オールドクロウが日本で広く知られるようになった背景に、俳優・松田優作の存在があります。彼がこのバーボンを愛飲していたことが、現在に至るまで語り継がれているからです。

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松田優作は、自身が主演を務めたハードボイルド映画『処刑遊戯』の中でも、劇中でオールドクロウをストレートで飲むシーンを演じています。
撮影だけでなく、私生活でもバーにこのウイスキーをボトルキープしていたほどの愛飲者でした。亡くなる直前に立ち寄ったバーで最後に注文したのも、オールドクロウだったと伝えられています。
また、当時の日本においてはバーボンはまだ珍しく、アメリカ文化に影響を受けたスタイルが一種の象徴とされていました。そうした中で、オールドクロウは「通好み」のバーボンとして松田優作に選ばれた可能性があります。
今なお、松田優作のファンや昭和の映画ファンの間では、オールドクロウを「彼のウイスキー」として飲む文化が残っており、それがこのブランドの特別な価値を形づくっているのです。
気になる価格:コスパをチェック
オールドクロウは、バーボンウイスキーの中でも特にコストパフォーマンスに優れた1本です。手頃な価格帯ながらも、バーボンらしい甘さやスパイス感をしっかり楽しめることが、多くの人に選ばれる理由の一つです。
スタンダードボトル(700ml)の希望小売価格は1,540円(税別)。
この価格帯でバーボンウイスキーを手に入れられるのは非常に稀で、それだけでも十分に魅力的です。
一方で、味に強い個性や高級感を求める方にとっては物足りなさを感じることもあるかもしれません。
そのため、あくまで“普段飲み”や“入門用”としての位置づけが適していると言えるでしょう。
価格と品質のバランスを見ても、オールドクロウは「安いからまずい」と一概には言えない実力を持ったウイスキーです。
コストを抑えながらもバーボンを楽しみたい方には、特におすすめできる選択肢となるでしょう。

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オールドクロウリザーブとの違いとは
オールドクロウ リザーブは、スタンダードなオールドクロウと比べて、風味や飲み口が異なるワンランク上のボトルとして位置づけられています。この違いを理解しておくことで、目的や好みに合った1本を選びやすくなります。

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オールドクロウと比べて、オールドクロウ リザーブは、よりまろやかでスムーズな口当たりが特徴で、アルコールの刺激が抑えられ、全体的に洗練された印象を受けるため、ストレートでも楽しめるという声もあります。
甘みや香ばしさがよりはっきりと感じられ、バーボン特有の深みを求める人に向いています。
ただし、リザーブは国内では正規流通しておらず、並行輸入品が中心。このため、スタンダードに比べてやや価格が高く、入手しにくいという点には注意が必要です。
飲みやすさとコストパフォーマンスを重視するならスタンダード、より上質で滑らかな味わいを求めるならリザーブ。
こうした違いを踏まえて選ぶことで、満足度の高いウイスキー体験ができるでしょう。
オールドクロウがまずいという評価が変わる飲み方

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- 飲み方次第で変わる味わい
- 爽やかに楽しむにはハイボールがおすすめ
- コーラ割りが初心者に人気な理由
- ロックで引き立つ香りと味わい
- 食事とのペアリングで美味しく飲む
- オールドクロウはどこで売ってる?
- 終売の噂と現在の入手状況
飲み方次第で変わる味わい
オールドクロウは、飲み方を変えるだけで味の印象が大きく変わるバーボンです。
そのため、ストレートで「まずい」と感じた場合でも、他の方法で飲めばおいしく楽しめる可能性があります。
詳細は後述しますが、ハイボールや、コーラ割りなど飲み方を変えるだけで「まずい」と感じた印象が一変することも珍しくありません。
自分に合ったスタイルを試すことで、オールドクロウの持つ魅力を再発見できるでしょう。

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爽やかに楽しむにはハイボールがおすすめ
オールドクロウをさっぱりと楽しみたいなら、ハイボールがおすすめ。アルコールの刺激やクセが和らぎ、バーボン初心者でも飲みやすくなるため、日常的に楽しむスタイルとしてもぴったりです。

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ハイボールにすることで、オールドクロウ特有の甘い香りや軽やかなフルーティーさが引き立ち、特に、バニラやバナナを思わせる香りがソーダの爽快感と相まって、軽快でバランスの取れた味わいになります。
作り方のポイントは、グラスにたっぷりの氷を入れてよく冷やすこと。
そこに30〜45mlのオールドクロウを注ぎ、冷えた炭酸水をゆっくりとグラスの縁に沿わせて加えます。
最後に1回だけ軽く混ぜることで、炭酸が抜けず香りも活かされた状態で仕上がります。
オールドクロウをハイボールで飲むことで、クセが気になるという方でもその香味の魅力をしっかり楽しむことができるでしょう。
気取らず、自由なスタイルでバーボンを味わいたい方にこそおすすめの飲み方です。
コーラ割りが初心者に人気な理由
オールドクロウは、バーボン特有のクセやアルコールの刺激を持っているため、ウイスキーに不慣れな人には少しハードルが高く感じられることがあります。しかし、コーラで割ることでその印象が大きく変わり、初心者にも飲みやすくなるため人気を集めています。
コーラ割りにすることで、オールドクロウの甘みや香ばしさがより引き立ちます。
コーラに含まれるカラメルのような風味と、ウイスキーに含まれるバニラやスパイスの香りがよく合い、全体としてバランスの取れた味わいに仕上がります。
また、アルコールの刺激がぐっと和らぐため、ウイスキーの苦味やエッジのある風味が気になる方でも、違和感なく楽しめるのがポイント。
冷えたコーラと氷の効果で爽快感も生まれ、ウイスキーデビューの選択肢として選ばれやすいのです。
例えば、グラスに大きめの氷をたっぷり入れ、オールドクロウを30mlほど注ぎ、その上からよく冷えたコーラを静かに注げば、簡単に飲みやすい一杯が完成します。

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気取らず、手軽に楽しめるという点も、初心者にとって大きな魅力と言えるでしょう。
ロックで引き立つ香りと味わい
オールドクロウはロックで飲むことで、他の飲み方では感じにくい香りや味わいの変化を楽しめます。特に香りの広がり方や、時間とともに変化する風味はロックならではの魅力。

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まず注目すべきは、グラスに注いだ直後の香りで、冷やされたウイスキーからは、バニラやバナナのような甘い香りがふわりと立ち上り、バーボンらしさを感じさせてくれます。
その香りをゆっくり楽しみながら飲み進めることで、より深い味の変化を感じられます。
次に、氷が徐々に溶けていく過程で味わいがまろやかになり、アルコールの刺激がやわらぎます。
最初はやや辛口に感じた印象が、時間の経過とともに穏やかな甘みに変化していくため、一杯の中で異なる表情を楽しめるのがロックの魅力。
さらに、後半になるとスパイシーな風味や、オーク樽由来の香ばしさが前に出てきます。
最初から最後まで一貫した味わいではなく、変化を楽しめるという点で、ウイスキー好きにはたまらない飲み方といえるでしょう。
特別な準備をしなくても、ただ氷を加えるだけで楽しめるロックは、家庭でも気軽に試しやすいスタイルです。オールドクロウの本来の個性を引き出したい方には、ぜひ一度試していただきたい飲み方です。
食事とのペアリングで美味しく飲む
オールドクロウは、飲み方によって幅広い料理と相性の良いバーボン。特に甘みとスパイシーさが共存した味わいは、濃い味付けの食事や塩気のあるおつまみとよく合います。
ペアリングの基本として、からあげやピザ、ナチョスといったこってり系の料理が挙げられます。
これらの料理は油分や塩気が強いため、オールドクロウの甘みが全体のバランスを整えてくれるのです。
また、スパイシーな味付けの料理と合わせると、バーボンのまろやかさが辛さを中和し、口の中がリセットされて飲み進めやすくなります。
もう少し軽めのペアリングを楽しみたい場合は、ナッツやビーフジャーキーなどのアメリカンなおつまみがおすすめ。
とくにアーモンドやカシューナッツは、ウイスキーの香りと調和しやすく、香ばしさが引き立ちます。

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さらに意外な組み合わせとしてレーズンも人気。フルーティーな香りが引き立ち、オールドクロウの甘さと相まって非常にバランスの良い味わいになります。これはウイスキーの熟成香を楽しみたい方にもぴったりの組み合わせです。
飲み方に応じたペアリングを選ぶことで、オールドクロウの楽しみ方がさらに広がります。食中酒として活用すれば、食事全体の印象も変わるでしょう。
オールドクロウはどこで売ってる?
オールドクロウは、日本国内でも比較的手に入りやすいバーボンウイスキーです。

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最も一般的な購入先はスーパーやドラッグストアで、これらの店舗では、700mlのスタンダードボトルが1,500円前後で販売されていることが多く、気軽に購入できる環境が整っています。
また、オンラインショップでも多く取り扱われていて、Amazonや楽天市場、Yahooショッピングなどの大手通販サイトでは、定価より安く販売されていることもあり、セールやまとめ買いの割引を利用することでさらにお得になります。
なお、上位グレードである「オールドクロウ リザーブ」は、並行輸入品として流通しているため、通常のスーパーでは見かけにくい傾向があります。
専門の酒販店や輸入酒を扱う通販サイトを利用するのが良いでしょう。
このように、オールドクロウは日常使いしやすい価格帯と入手性の良さが魅力のウイスキーです。自宅用はもちろん、気軽な贈り物やバーボン入門としても手に取りやすい1本と言えるでしょう。
終売の噂と現在の入手状況
オールドクロウに関しては「終売になったのでは?」という噂を耳にすることがあります。しかし、2025年現在において、スタンダードボトルのオールドクロウは終売にはなっておらず、国内でも引き続き購入可能です。
このような噂が広がった背景には、上位ラインで並行輸入品の「オールドクロウ リザーブ」などの銘柄が、在庫切れや一時的な供給停止で「終売」と誤認されたことも考えられます。
一方、スタンダードのオールドクロウは、サントリーが正規代理店として国内流通を担っており、安定した供給が続いています。
このように、終売という情報は一部の限定品に関するものと考えられ、スタンダードボトルに関しては今もなお入手しやすいウイスキーとして流通しています。
購入前に信頼できるショップで在庫状況を確認することで、確実に手に入れることができるでしょう。

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オールドクロウがまずいという評価とその真相:まとめ
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- オールドクロウは1835年誕生の歴史あるバーボンウイスキー
- 創業者のレシピが失われ、現在の味とは異なる
- サワーマッシュ製法でつくられた元祖バーボンの一つ
- 1987年のジムビーム社による買収で味に変化が生じた
- 現行品は軽やかでフルーティーな味わいが特徴
- 「草っぽい」「薬品っぽい」など好みが分かれる香味を持つ
- ストレートではアルコールの刺激が強く感じやすい
- ハイボールにすると香りが引き立ち初心者にも飲みやすい
- コーラ割りは甘みが際立ち飲みやすさが増す
- ロックでは香りや味の変化を段階的に楽しめる
- からあげやピザなど濃い味の料理と相性が良い
- ナッツやレーズンとも調和しやすくペアリング向き
- 松田優作が愛飲していたことで日本での知名度が上昇
- オールドクロウの希望小売価格は1,540円(税別)
- 「終売」の噂は一部限定品に関する誤解で、現行品は流通中