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余市ウイスキーはまずい?日本を代表するシングルモルトの本当の評価

余市ウイスキーは まずい?! 日本を代表する シングルモルトの 評価とは

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こんにちは、世界のお酒に溺れたい!運営者のtakaboooooです。

余市ウイスキーが「まずい」と言う評価が気になってこのページに辿り着いたあなたは、「本当にまずいのかな」「評判や口コミが気になる」「スモーキーすぎるって本当?」みたいなモヤモヤを抱えつつ、検索してくれたんじゃないかなと思います。

ネットでは、まずい・うまいの評価はもちろん、ノンエイジになって味が変わった話や、品薄でどこで買えるのか分からない問題、ハイボールにするとおいしいのかまずいのか…など、いろんな情報が飛び交っていますよね。

「この価格でまずかったらショックだな…」や「宮城峡や竹鶴と比べるとどっちが自分向きなんだろう」とか「スモーキーさやピート香が強いって聞くけど、本当に飲み切れるかな」など、購入前に不安になる気持ちもよく分かります。

余市ウイスキーはまずい?日本を代表するシングルモルトの本当の評価

余市蒸留所敷地内の画像(工場見学時撮影)

そこでこの記事では、余市歴の長い私の視点から、余市ウイスキーがまずいと言われる理由と、うまいと熱烈に支持されるポイント、ノンエイジになった背景や原酒不足による価格・コスパの話、どこで買えるかという入手性、ハイボールやロックなどの飲み方、宮城峡や竹鶴との違い、料理とのペアリングの楽しみ方まで、できるだけフラットにまとめていきます。

読み終わるころには、「自分は余市と相性が良さそうか」「買うならどう楽しむのがベストか」がかなりクリアになるはずなので、肩の力を抜いて、気になるところからゆるっと読み進めてもらえたらうれしいです。

☑️「余市ウイスキーはまずい?」簡単早わかり表

項目ポイント
一言でいうとニッカの正統派、好みがハッキリ分かれる個性派シングルモルト
まずいと感じやすい人スモーキーさやピート香が苦手、甘くて飲みやすいウイスキーが好き、価格に対する期待値が高すぎる人
うまいと感じやすい人アイラ系などピート好き、本場スコッチ寄りの骨太な味わいが好き、ハイボールやロックでじっくり楽しみたい人
おすすめの飲み方いきなりストレートで決めつけず、ロック・加水・ハイボールで香りとコクのバランスを探るのがおすすめ
結論「うまい・まずい」というより、好みと飲み方がハマれば一気に“沼る”可能性大な一本
この記事でわかること
  1. 余市ウイスキーの評判・口コミの傾向と実際の味わい
  2. 余市ウイスキーが「まずい」と言われる主な理由と背景
  3. 余市ウイスキーをおいしく飲むための飲み方とハイボールのコツ
  4. 余市ウイスキーの買い方・価格の目安と選び方
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目次

余市ウイスキーがまずいという声の真相を探る

余市ウイスキーがまずいという声の真相を探る

世界のお酒に溺れたい! イメージ

  • 余市とはどんなウイスキー?その魅力と背景
  • まずい?美味い?評判を整理
  • 口コミの傾向を見てみる
  • うまい派が推すポイントとは
  • 余市蒸留所の伝統的な製法
  • 受賞歴から見る品質の高さ

余市とはどんなウイスキー?その魅力と背景

余市は、ニッカウヰスキーが1989年に発売した日本製のシングルモルトウイスキーで、その名の通り、北海道余市町にある余市蒸留所で造られています。

余市とはどんなウイスキー?その魅力と背景

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このウイスキーは、スモーキーで力強い味わいが特徴。

石炭直火蒸溜という伝統的な手法を今も採用しており、それによって生まれる香ばしさと複雑な香りが評価されています。

さらに、余市の原酒は非常に個性が強く、他のジャパニーズウイスキーとは一線を画します。

そのため、初めてウイスキーを飲む人よりも、ある程度経験を積んだ愛好家に人気のある銘柄。

本来は、スコットランドの伝統を日本で再現したいという創業者・竹鶴政孝氏の想いから始まったブランドで、日本のウイスキー文化を語る上で欠かせない存在となっています。

こうした背景から、余市は単なるウイスキーの一銘柄にとどまらず、日本が誇る伝統的な工芸品の一つとも言えるでしょう。

まずい?美味い?評判を整理

余市ウイスキーの評判をざっくり分けると、「個性的でうまい」「クセが強くてまずい」の二極に割れがちです。スモーキーなピート感や重厚なボディが好きな人には高評価で、一方でライトなジャパニーズウイスキーに慣れている人からは「ちょっときついかも」という声が出やすい印象ですね。

よく聞くポジティブな評判としては、フルーティーさとスモーキーさのバランスの良さや、モルト由来の甘み、樽香からくるバニラやウッディなニュアンスなどがあります。逆にネガティブな評判では、「アルコールの刺激が強い」「若さを感じる」「昔のボトルに比べて風味が落ちた」という声が目立ちます。

余市ウイスキーの評判をざっくり整理すると

  • スモーキーで力強い味わいが好きな人からは高評価
  • ライトで飲みやすいウイスキーが好きな人にはハードル高め
  • 昔の長期熟成余市と比べて物足りないというベテラン勢の声もある

つまり、余市ウイスキーの評判は「ウイスキーに求めているもの」がどこにあるかでガラッと変わるんですよね。

口コミの傾向を見てみる

口コミをじっくり追っていくと、余市をどんなシチュエーションで、どんな飲み方で飲んだかによって評価がかなり変わっています。

ストレートで最初の一杯を飲んで「アルコールがきつくてまずい…」と感じた人もいれば、ロックやハイボールに変えた途端「一気に飲みやすくなってうまい!」と評価がひっくり返った人もいます。

全体としてはポジティブな感想のほうが多い印象ですが、その中に少数ながら「ここはちょっと合わなかった」というネガティブ寄りの声も混ざっている、というイメージですね。

ポジティブ寄りの口コミの傾向

ポジティブ側の口コミで多いのは、「スモーキーさと甘みのバランスがちょうどいい」「国産でここまでピートを楽しめるのがうれしい」といった声です。特に、スコッチのピーティーな銘柄が好きな人からは、余市のキャラクターをかなり高く評価しているコメントが目立ちます。

  • バニラやナッツのような香ばしさとスモーキーさがクセになる
  • ハイボールにすると香りが立って食中酒として最高
  • 国産でここまでピート感を楽しめるのがうれしい

こういう声を見ていると、「しっかりした香りとボディがあるウイスキーが好きかどうか」が、余市を気に入るかどうかの分かれ目になっているのが伝わってきます。

https://twitter.com/ppt_yuki/status/1923726167099703745?s=20
https://twitter.com/zeal105/status/1886366165422743576?s=20

ネガティブ寄りの口コミの傾向

一方で、数としては多くないものの、ネガティブ寄りの口コミもあります。最初の一口で余市特有の煙たい香りに驚いてしまったり、ノンエイジということを知らずに長期熟成クラスの丸みを期待して飲んでしまったりすると、「あれ、思っていたのと違う…」となりやすいんですよね。

  • 最初の一口目で煙たい香りにびっくりしてしまった
  • ノンエイジなので、熟成感を期待すると肩透かしを食らう
  • 価格のわりに感動が薄く感じてしまった
  • ハイボールにするとまずいと感じた、という声もごく少数ながら存在する
https://twitter.com/daityan1115/status/1824427662494052854?s=20

特におもしろいのが、「ハイボールにするとまずい」と感じた人がいる一方で、「ハイボールにしたら最高にうまい」という真逆の口コミもたくさんあるところです。ハイボールは香りが立ちやすい分、スモーキーさが苦手な人にはより強く感じられてしまいますし、ウイスキーとソーダの比率や炭酸の強さでも印象がガラッと変わります。

こうやって全体を眺めると、「まずい」と感じた人の多くは、余市に対する期待値の置きどころと飲み方がうまく噛み合わなかったパターンにはまっているケースが多いかなと感じます。逆に言えば、そこさえ調整してあげれば、「あれ、思っていたよりずっとおいしいかも」と感じる余地が十分にあるウイスキーなんですよね。

うまい派が推すポイントとは

一方で、余市ウイスキーをかなり高く評価している「うまい派」も根強く存在します。私も正直こちら側で、余市は「国産でここまで骨太なシングルモルトを楽しめる貴重な存在」だと感じています。

うまい派が推すポイントとは

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うまい派の人たちが口をそろえて推すのは、石炭直火蒸溜による香ばしさと、ピートの効いた重厚なボディ。

そこに、熟成樽からくるフルーティーさやバニラの甘みがじんわり乗ってくるのがたまらないんですよね。

うまい派が推す余市ウイスキーのポイント

  • 本場スコッチ寄りのピーティーさを国産で楽しめる
  • ハイボールやロックにしてもキャラクターがぼやけない
  • スモーキー好きには刺さる唯一無二の個性

つまり、「余市ウイスキーはまずい」というよりも、「余市ウイスキーは人を選ぶ」と考えたほうがしっくりくるかなと思います。

余市蒸留所の伝統的な製法

余市蒸留所では、日本でも数少ない「石炭直火蒸溜」という伝統的な製法が採用されています。この手法は、スコットランドでもほとんど使用されていない貴重な技術で、余市ウイスキーの個性を際立たせています。

石炭直火蒸溜とは、石炭の火力を直接ポットスチル(蒸溜釜)に当てて蒸溜を行う方法で、この手法では、火力の調整が非常に難しく、職人の高度な技術と経験が求められます。

しかし、この方法により、ウイスキーに独特のスモーキーさや力強さが加わります。

※右の画像は私が実際に余市蒸留所を見学した際に撮ってきた写真。

余市蒸留所がこの伝統を守り続けていることは、創業者・竹鶴政孝氏がスコットランドで学んだ技術を日本で再現しようとした情熱の表れでもあります。

余市蒸留所の伝統的な製法

余市蒸留所石炭を焚べている一コマです(工場見学時撮影)

受賞歴から見る品質の高さ

余市ウイスキーは、国内外の多くのウイスキーアワードで高い評価を受けてきました。その受賞歴は、品質の高さと独自の風味が広く認められている証拠です。

受賞歴から見る品質の高さ

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国際的な舞台では、余市ウイスキーは「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」や「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」といった権威あるアワードで複数回の受賞を果たしています。

特にWWAでは、「ベスト・ジャパニーズ・シングルモルト」部門で最高賞を獲得したことがあり、これにより余市は世界のウイスキー市場で日本を代表する存在として注目されるようになりました。

また、ウイスキーマガジン主催の「ベスト・オブ・ベスト」においても最高得点を記録するなど、余市の名をさらに広める結果となっています。

国内でもその実力は折り紙付きで、モンドセレクションなどの品質評価機関で金賞を受賞したこともあり、これにより、専門家だけでなく一般消費者からの支持も厚くなり、日本国内におけるジャパニーズウイスキーの普及に大きく寄与しました。

特に長期熟成の余市ウイスキーは、希少性と深みのある味わいからさらに高く評価されていて、例えば、余市15年や20年といったボトルは、数々のアワードで高得点を収め、世界中の愛好家から求められる存在となっています。

これらの受賞歴は、余市が世界中のウイスキー愛好家や専門家からどれほど高い評価を受けているかを示し、その伝統的な製法と革新性を併せ持つ余市は、ジャパニーズウイスキーの中でも特に際立つ存在として、今後もその地位を確立し続けるでしょう。

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余市ウイスキーがまずいという噂の真相と人気の理由

余市ウイスキーがまずいという噂の真相と人気の理由

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  • 気になる価格の相場とコスパ
  • どこで買える?購入先の情報
  • 余市は希少な原酒で品薄?
  • まずいと感じる声の理由を考察
  • 余市ウイスキーの飲み方入門編
  • ハイボールで一気に化ける一杯
  • ペアリングが余市の味わいを変える
  • 余市と宮城峡、竹鶴を比較検証

気になる価格の相場とコスパ

余市ウイスキーの価格感も、「まずい」と言われるときによくセットで話題になります。メーカーの参考小売価格は7000円(税別)です。ただし、実際の売場ではシングルモルト余市ノンエイジの700mlボトルが、一般的な実売価格でおおむね6000〜8000円前後の価格帯になることが多い印象です。

ただし、価格は時期・地域・お店・在庫状況、そして税率の変化などによって大きく変わるので、ここでお話しするのはあくまで目安レベルとして受け取ってください。

価格に関する大事なポイント

  • 相場は変動するため、「○円が正解」というラインは存在しない
  • メーカー参考小売価格7000円(税別)から大きく外れたプレミア価格で販売されているケースもあるので要注意
  • 価格と味のバランス感で「コスパが悪い=まずい」と感じる人もいる

具体的な価格やキャンペーン情報は日々変わるため、正確な情報は公式サイトや信頼できる販売店で必ず確認してください。

気になる価格の相場とコスパ

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「この値段なら他のウイスキーを選ぶかな」という価値観ももちろんアリですが、逆に「ちょっと背伸びしてでも、このスモーキーさを国産で楽しみたい」という人には十分に魅力的なボトルだと思います。

どこで買える?購入先の情報

次に、余市ウイスキーはどこで買えるのか問題。最近は人気と原酒事情もあって、どこでも常に在庫があるタイプのウイスキーではないのが正直なところです。

どこで買える?購入先の情報

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定番の入手先としては、以下のようなところがあります。

  • 街の酒屋さんや百貨店の酒売り場
  • 大型家電量販店のリカーコーナー
  • オンラインショップ(Amazonや楽天、市場系の酒専門店など)
  • 北海道・余市蒸溜所の売店(現地に行ける人向け)

注意余市ウイスキーはタイミングによって在庫状況や価格がかなり変動します。ここで挙げた買い方はあくまで一般的なパターンであり、確実に手に入ることや定価販売を保証するものではありません。正確な在庫・価格は、各販売店や公式情報を必ず確認してください。

余市は希少な原酒で品薄?

余市の原酒は、もともと長期熟成に回せる量がそこまで多くありません。そのうえ世界的なウイスキーブームも重なり、「ゆっくり寝かせたいけど、そもそも原酒が足りない」という状況になっていきました。

2015年以降、余市10年・12年・15年・20年といった年数表記付きのボトルは生産終了となり、現在はノンエイジのシングルモルト余市が主力になっています。

これにより、昔の長期熟成ボトルは市場から徐々に姿を消し、オークションや二次流通ではプレミア価格が付くコレクターズアイテムとして扱われるようになりました。

こうした原酒不足とプレミア化の流れから、「余市は欲しいときにすぐ買えない」「見つけたけど高くて手が出ない」と感じる人も増えています。

余市は希少な原酒で品薄?

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その一方で、余市は飲んで楽しむだけでなく、将来価値を期待して買われる“資産としてのウイスキーという側面でも注目されているんですよね。

まずいと感じる声の理由を考察

余市ウイスキーは、全体として見るとポジティブな口コミのほうが多いお酒です。それでも少数ながら「まずい」と感じたという声があるのも事実で、その人たちの共通点を追いかけていくと、いくつかのパターンが見えてきます。ここでは、「こういう条件がそろうと合わないと感じやすいかも」という視点で整理してみますね。

理由1:香りと味のイメージギャップ

まずいと感じる声の理由を考察

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一番多いのが、頭の中にあったイメージとのギャップです。

山崎や白州のような、クリアで華やかなジャパニーズウイスキーを想像して余市を開けると、最初の一口でスモーキーさとピート香のインパクトにびっくりしやすいんですよね。

煙たい香りや、ほんのりヨードっぽいニュアンスは、スコッチやピーティーなウイスキーに慣れていないと「え、これちょっと無理かも…」となっても不思議ではありません。

香りの方向性が、自分の「おいしいウイスキー像」と違っていたパターンです。

理由2:ノンエイジなのに長期熟成クラスを期待してしまう

現在のシングルモルト余市はノンエイジが基本です。ノンエイジ自体が悪いというわけではありませんが、人によってはアルコールの角張りや若さ由来の荒さを少し感じることがあります。

ここで、マッカランや長期熟成スコッチのような、とろっとした丸みや濃厚な甘さをイメージしていると、「思ったよりトゲがあるな」と感じてしまうんですよね。「余市=日本を代表する高級シングルモルト」というイメージが強いぶん、熟成感を過度に期待しすぎているケースもあるかなと思います。

理由3:価格と飲み方がかみ合わない

もうひとつ大きいのが、価格と飲み方の組み合わせです。余市はコンビニウイスキーより一段上の価格帯なので、どうしても「この値段なら感動するはず」という期待値が上がりがちです。

そこで、いきなりストレートで大きめに口に含んでしまったり、自分好みの濃さと違うハイボールを作ってしまったりすると、スモーキーさとアルコール感だけが強調されて「高い割にまずい」と感じやすくなります。実際には、ロックや加水、ハイボールなど、飲み方を少し調整するだけで印象がかなり変わるタイプのお酒なんですよね。

こうやって整理してみると、「余市ウイスキーがまずい」と感じた人の多くは、味そのものというよりも好み・期待値・飲み方の三つがうまくかみ合わなかったパターンにはまっていることが多いように思います。

どれか一つでも自分の好みに寄せてあげれば、「あれ、思ったよりおいしいかも」と感じる余地は十分にあるウイスキーなので、このあと紹介する飲み方の工夫も含めて、うまく付き合ってもらえたらうれしいです。

余市ウイスキーの飲み方入門編

ここからは、余市ウイスキーの飲み方入門として、最初の一杯をどう攻めると失敗しにくいかをお話ししていきます。余市ウイスキーはまずい、と感じていた人でも、飲み方を変えるだけで「あれ、意外といけるかも」と印象が変わることは本当に多いんですよ。

ステップ1:いきなりストレートで決めつけない

ウイスキーの王道といえばストレートですが、余市の場合は最初からストレート一択にする必要はありません。むしろ、最初は香りを確認するくらいのつもりで、ほんの少しだけ口に含むくらいがちょうどいいです。

ステップ2:ロックでゆっくり変化を楽しむ

大きめの氷を入れたロックスタイルだと、時間とともにアルコールの角が取れて、甘みや樽香がふわっと出てきます。スモーキーさも少し丸くなるので、「ストレートだときつかったけど、ロックならおいしい」という人も多いです。

私はストレートでも滑らかに感じました

私はストレートでも滑らかに感じました

ステップ3:水割り・トワイスアップで香りを開かせる

水を加えると香りの成分が開きやすくなり、ピートの煙香やモルトの甘みがはっきり感じられるようになります。加水比率は人それぞれですが、ウイスキー1:水1前後のトワイスアップから試して、そこから好みに合わせて上下するのがおすすめです。

最初の一杯で迷ったら

  • 香りチェック:テイスティンググラスで少量をストレート
  • 飲むとき:ロックかトワイスアップから始めてみる
  • 慣れてきたらハイボールで「余市らしさ」を再確認

アルコール量や飲酒頻度は健康面にも関わる部分なので、飲み過ぎには十分注意しつつ、自分のペースで余市の表情を探ってみてください。体調に不安がある場合は、最終的な判断を医師など専門家に相談することをおすすめします。

ハイボールで一気に化ける一杯

余市ウイスキーを一番おすすめしたい飲み方は?と聞かれたら、私はかなりの確率で「ハイボール」と答えます。余市ウイスキーはまずいと感じていた人でも、ハイボールにした瞬間に印象が180度変わることも珍しくありません。

基本の余市ハイボールの作り方

ハイボールはスモーキーさの中にフルーティさもありとても美味しいです

ハイボールはスモーキーさの中にフルーティさもありとても美味しいです

  1. グラスを冷凍庫で冷やしておく
  2. 大きめの氷をグラスに入れ、マドラーでしっかりステア
  3. 余市ウイスキーを30〜45mlほど注ぐ(あくまで目安)
  4. 強炭酸水を静かに注ぎ、軽く一回だけステア
  5. レモンピールをそっと搾ると、スモーキーさとの相性も抜群

ウイスキーとソーダの比率は、1:3前後を目安にしつつ、濃いめが好きなら1:2、軽くいきたい日は1:4にしてみるなど、その日の気分でチューニングしてもらえればOKです。

余市ハイボールの魅力

ソーダで割ることでアルコール感がやわらぎ、ピート香や樽由来の甘みだけがふわっと浮き上がってきます。食中酒としても優秀で、唐揚げや燻製、チーズ、塩気のあるおつまみとの相性はかなり良いです。

余市ハイボールが向いている人

  • ストレートだとアルコール感がきつく感じる人
  • 食事と一緒に余市を楽しみたい人
  • スモーキーさは欲しいけど、飲みやすさも譲れない人

もちろん、アルコールの許容量には個人差があります。体調や状況に応じて飲む量をコントロールし、健康面が気になる場合は専門家に相談するなど、自己管理をしっかりしながら楽しんでください。

ペアリングが余市の味わいを変える

余市ウイスキーは、「そのままだとちょっとキツいかも…」と感じた人ほど、ペアリング次第で印象がガラッと変わるタイプのお酒だと思っています。

スモーキーで力強いキャラクターを持っているぶん、うまくハマる料理やおつまみと合わせると、一気に「余市ってこういう表情もあるんだ」と感じやすいんですよね。

とくに相性がいいのは、燻製や塩気、ほろ苦さ・甘さがしっかりしているものたちです。

まず王道は燻製系。燻製チーズや燻製ナッツ、スモークサーモンのような定番どころは、余市のスモーキーさと香りの方向性がぴったり合います。

燻製の香ばしさが余市のピート香と重なって、「まずいどころか、むしろこのクセがたまらない…!」という方向に振れてくるんですよ。

コンビニやスーパーでも手に入りやすいおつまみなので、家飲みの強い味方です。

ペアリングが余市の味わいを変える

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次におすすめしたいのが、塩気のある肉系のつまみ。ベーコン、生ハム、ソーセージ、ちょっとワイルドにジビエなんかもいいですね。肉の脂と塩味が余市のコクを受け止めてくれるので、ストレートやロックで飲んだときに感じたアルコールの角が、かなりマイルドに感じられるはずです。

それから意外とハマるのが、ビターチョコレートやドライフルーツ。ビターチョコのほろ苦さとカカオの香り、ドライレーズンやイチジクの濃い甘みは、余市の持つフルーティーさや樽由来の甘みを引き出してくれます。ハイボールと合わせて食後にゆっくりつまむと、「さっきまで強く感じていたピートが、良い具合に溶け込んでいるなあ」と感じてもらえるはず。

一方で、ペアリングなら何でもOKというわけでもありません。スパイスがガッツリ効いた料理や、油でギトギトのジャンク寄りなメニューは、余市の繊細な香りを上書きしてしまって、ただの「強いお酒」っぽく感じさせてしまうこともあります。また、甘さ全開のデザートと合わせると、ウイスキー側の表情がよくわからなくなってしまうこともあるので、最初は控えめな甘みのものから試すのがおすすめです。

こんなふうに、余市がちょっと苦手かも…と感じた人ほど、ペアリングで「ちょうどいい着地点」を探してあげると印象が一気に変わることがあります。燻製、塩気のある肉、ビターチョコやドライフルーツあたりから少しずつ試して、自分の舌にしっくりくる組み合わせを見つけてもらえたらうれしいです。

余市と宮城峡、竹鶴を比較検証

余市と宮城峡、竹鶴を比較検証

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余市ウイスキーはまずいのかどうかを考えるとき、よく引き合いに出されるのが同じニッカの「宮城峡」と「竹鶴」です。この3本をざっくり比較してみると、自分がどの路線が好きか見えてきて、余市をどう評価するかのヒントにもなります。

銘柄スタイル味わいの傾向おすすめタイプ
余市シングルモルトピーティーでスモーキー、力強いボディスモーキー好き、骨太なウイスキーが好きな人
宮城峡シングルモルト華やかでフルーティー、軽やかで繊細やさしい飲み口やフルーティーさ重視の人
竹鶴ピュアモルト(ブレンデッドモルト)余市と宮城峡のいいとこ取りでバランス型バランス重視で、まずはニッカの芯を知りたい人

より華やかで柔らかい味わいが好きなら、宮城峡の記事「宮城峡はまずい?うまい?レア度高めの人気ウイスキーは買うべきか」も参考になると思います。

また、サントリーとの違いも含めて日本のウイスキー全体を俯瞰したい人は、「サントリーウイスキー格付け完全ガイド」もあわせて読んでもらうと、それぞれの立ち位置がかなりクリアになるはずです。

こうして比べてみると、余市はあくまで「ニッカのピート番長」的なポジションであって、全員に刺さるように設計されたウイスキーではないことがわかります。だからこそ、「余市ウイスキーはまずい」という声と、「いやいや、余市が一番うまいでしょ」という声が同時に成立するわけですね。

余市ウイスキーはまずい?その真相と魅力を総括

最後にあらためてまとめると、余市ウイスキーは「誰にとってもおいしい安心の一本」というより、好みや期待値によって評価がガラッと変わる“尖った個性派”だと思っています。

スモーキーさやピート香、ノンエイジならではの若さ、そして価格帯や品薄感。このあたりの要素が自分のツボから外れると、「余市ウイスキーはまずいかも…」と感じても不思議ではありません。一方で、その同じ要素がハマった人からは「国産シングルモルトで一番好き」「これじゃなきゃダメ」と熱烈に支持されているのも事実です。

この記事のポイントを整理すると、ざっくりこんな感じです。

もし今まで「余市ウイスキーはまずいイメージしかない」と感じていたとしても、飲み方を変えたり、ハイボールやペアリングを試したり、少し時間を置いてから飲み直してみると、「あれ?意外とアリかも」と印象が変わることは本当に多いです。

逆に、一度しっかり向き合ってみて「やっぱり自分には合わないな」と思ったなら、それも立派な収穫。そんなときは宮城峡や竹鶴、ほかのジャパニーズウイスキーにシフトして、自分のベストな一本を探していきましょう。

なお、価格や在庫状況、限定ボトルの情報などは日々変わっていきます。正確な情報は必ず公式サイトや販売店の案内で確認してください。また、健康面や飲酒量について不安がある場合や、体質的にお酒が合わないと感じる場合は、最終的な判断を医師など専門家に相談することをおすすめします。

そのうえで、自分のペースで、あなたなりの「余市とのほどよい距離感」を見つけてもらえたら嬉しいです。

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